●麻生みこと「天然素材でいこう。[2]」(HC)
◆「天然系」の作品を描く、麻生みことの最新刊。1巻に比べて、キャラクターが段々確立してきました。主要5人に加え、強烈なサブキャラも登場し、盛り上がりつつあるという感じです。
◆一つのキャラクターを描くにあたって、この作品は、そのパーソナリティを実に様々な面から描くというのも方策をとっています。主人公の二美というキャラクターがとても「強い」だけに、周りの人々が彼女をきっかけにして様々な面を見せていくという展開が、うまくいっているのでしょう。
◆そういえば、ささだあすかも「天然系」という言葉でくくれる作家さんですね。LaLaや花とゆめって、こういった作家さんがいることが自然に見えるような雑誌のような気がします。ベテランだとわかつきめぐみ大先生もこの系統ですし。LaLaに脈々と受け継がれている伝統なのでしょーか。
◆それにしても、個性豊かなキャラクターが数多いとはいえ、これだけ色々なパターンの話を引き出せるというのも、なかなか出来ないことではないでしょうか。それでいて、毎回、強情なまでに一つのテーマにこだわっています。1巻では、たとえば「エントロピー」のように、言葉だけで滑っていることもあったのですが、今回はそれが割と成功しているように見えます。面白いです。
◆今やLaLaDXを担う連載となっているので、今後も期待の作品です。
◆ [●●●●●●●●○○] 00/10
●短評・速報・一言
◆TV「こどものおもちゃ・60話」。久々に、会心の出来の回でした。どうも、りりかの時は、つまらない話は絵もヒドかったので分かりやすかったんだけど(笑)、こどちゃはつまらないときもそんなに絵が崩れないので分かりにくいんだよね(←バカ)。それはともかく、今回は構成も素晴らしいし演出もかなり良くて、こどちゃの凄さを感じさせてくれる回だったので、嬉しかったですね。演出の渡辺さんは、今後注目です。しかし、ウクレレが出てきた時点で絶対桜井さんが演出やっているんだと思ったんだけどなぁ。桜井演出っぽい所も多かったし。
◆佐々木倫子「おたんこナース[4]」(小学館)。看護婦さんの仕事を、コミカルに、しかし重さを避ける事なく、きちんと描いています。たいてい、この手の作品は重くなりすぎてしまうか、それとも単にコミカルになってしまうかのどちらかなんですけど。ただ、佐々木倫子の良さが完全に生かされているかというと、どうでしょうか。もっと変な作品が描ける人だと思うんですけど。
◆LD「機動戦艦ナデシコ・2」。作画最悪だった第四話のひどかったシーンがほぼ描き直されていて感動!TV放映時でこれだったら、メグちゃんファンも激増していたんでしょうね………。それだけじゃなくて、細かい部分も丁寧に作り直されているような気がするので、これは買いかもしれないです。ぼけっと見ていたのですが、今度はTV版と比較しつつ、もうちょっと細かく見てみたくなりました。
◆なんか、就職活動がうまく行ってないので、全般的にへたってます。歌って踊れてインターネットコンテンツも作れてプログラムも(まあまあ)出来るこの私、どこかのやさしい社長さん、拾ってくれませんかぁぁぁ?(泣)
●山口美由紀「朝からピカ☆ピカ[3]」(HC)
◆さて、山口美由紀の最新刊です。毎回、絵を見るためだけに買ったとしてもお買い得だと個人的には思っているので、今回も楽しみにしていました。現在やっている連載の「朝からピカ☆ピカ」という作品は、メインキャラクターが全員、非常に個性的。でも、個性が暴走ぎみという感じで、全員集合しちゃったりした暁には「面白いんだけどちょっと散漫」という感じでした。
◆ところが、3巻に収録されている2作品は、ストーリーのキーキャラクターを一人に絞ったおかげか、個性的なキャラクターの魅力が十二分に生かされ、かつ面白い作品になっていると思います。
◆これって、まんま今日発売の花とゆめに載っていた「朝からピカ☆ピカ」にも該当するんですよね。キャラクターを絞って描いていたので、話的にシンプルでまとまっていて読みやすかったです。それにしても、キャラクターを一人出しただけで、これだけの話が出来るのだから凄いです。
◆併録の「シンデレラ・ポイズ」は、平成5年の作品という事でちょいと古めですが、これも「らしい」作品で嬉しくなっちゃいます。どうも、山口美由紀の短編って、とても強固なテーマがあって、その何種類かのテーマを決してはずれる事は無いという印象がありますが、にもかかわらず毎回なぜか新鮮なんですよね。「宇宙船アルファルファ」といい、「私に降る雨」といい、そして「シンデレラ・ポイズ」といい、どれもスタンダードと言えば言ってしまえるのに、毎回、日常をほんのちょっと踏み外した設定やキャラクターが、お話を見事に色づけてしまうんですよね。
◆どうも、出だし低調という気がしていた「朝からピカ☆ピカ」ですが、ようやく作品世界としてのまとまりが出てきたように思います。読む価値あります。楽しいです。それにしても、絵が上手いですよねぇ………。また画集出ないかな。
◆ [●●●●●●●○○] 08/10
●短評・速報・一言
◆雑誌速報
■花とゆめ13号
◎ 山口美由紀「朝からピカ☆ピカ」
◎ 藤丞めぐる「緋桜白拍子」
○ 武藤啓「やっちまったらごめんなさい」
○ 高屋奈月「翼を持つ者」
◆「朝からピカ☆ピカ」は、本日のメインれびゅーに譲るとして、「緋桜白拍子」には、シンプルな良さがあります。特にどうといったストーリーではないのだけど、にもかかわらず見逃せないものになってます。今までも良かった絵も、今回更に上手くなっていると思いますし。
◆マルを付けた2作品、どちらも目の離せない連載です。どちらも、めちゃくちゃ凄いという所は無いのだけど、やるべきことをきちんとやっているという感じです。
◆いなだ詩穂「幻影奇譚」(HC)。主にLaLa増刊系で活躍している、いなだ詩穂の初コミックス。純日本的な幻想世界が、悲しくもはかなげに描かれています。ただ、描かれているものを「この世界を越えた何か」に近づけるためには、まだ何かが足りないようです。完成されているという感じではありませんが、可能性を感じさせてくれる作家さんだと思います。今後に大期待です。
◆立川恵「怪盗セイントテール[7]」(KCN)。さっきここを書いているときに、マシンがフリーズしちゃって、原稿がぱぁになってます。うぅ、悲しい。気を取り直して書きます。ストーリーも完結し、今回は番外編ですが、実はシリーズ最高のデキなのではないかと個人的には思います。今までのストーリーとキャラクターをふまえた上で、心地よい裏切りを演出出来ていると思います。意外でした。最後にいいものを読ませてもらったな、と思いました。次回作も頑張って欲しいですね。
◆メインれびゅーの点数、8点と9点しか付けてないよーな(笑)でも、平均点以下の作品はレビューしても仕方がないし、10点を付けるような作品はそうそう無いですから。基準を、変更しよっかな。
◆最近、徒然に過ごす時に欠かせないのが、ボサノヴァと日高万里のコミックス。いや、ちょっと前まではそのどちらに対しても「良いんだけどちょっとねぇ」という感じだったのに、一変してしまいました。良さに気づくまでには、それ相応の時間がかかる、という事でしょうね。
◆つい、ビデオにラベルを張るのをしばらくサボっていたら、ラベルを張ってないビデオテープがたまってしまって大変な事になってしまった(涙)
◆とゆーわけで、今日はそのラベル貼り作業を延々とやっていたのだけど、これがまたなんというか、何とも言えない気分になる作業ですね。ただひらすら、テープを巻き戻し、アニメ雑誌と照らし合わせて話数を確認して、書く。書く。書く。
◆そんなこんなで、やっているうちに、今度は面白い話が見つかるとついつい見返してしまったりもしちゃうわけで。そうするとまた時間がだだっと経過してしまい、たかが20本弱のビデオテープのラベル貼りに膨大な時間がかかってしまった。
◆「YAT安心!宇宙旅行・35話」。本筋とギャグをきっちり分けて、それぞれで独自の味を出しているこのアニメ、最近、さらに良くなってきました。今回は、本筋。ゴローの親父さんの作っていたものの全貌が、やっと明らかにされました。いままでバラバラだったコスモロード社とゴローの親父さんの関係が明らかになってきたので、話に引き込まれます。
◆というのも良かったんだけど、やっぱり俺的にはドリスというキャラクターの存在が大きい。てゆーか、平松晶子には本当に弱いなぁ。今回のみのゲストキャラというにはあまりに惜しい。惜しいが、再登場の見込みは薄そう。残念。
◆と言う割に、ここ3週間ほど、逮捕を(ビデオに録画してるんだけど)見てないんだよねぇ。はやいとこ、見ないとなぁ。
◆とあるルートで手に入れた券で、横山智佐さんの新アルバム発売イベントに行ってみました。
◆この手のイベントで、その声優さんに対する好感度が急激に上がるという例は、個人的にはほとんどないのだけど、今回はその希有な例になりました。好感度急上昇。いい感じのお姉さんというか、なんというか。とにかく、行って良かったなぁ。
◆どーも個人的には、最近の横山智佐の売り方が好きじゃなくて、一体どうなることやらと思っていたんだけど、そういったイメージを前面に押し出さないで、新アルバム色がうまく出せたイベントだと思います。初代ラムネの頃は、かなり好きだったので、なんとなく「再発見」という感じ。
◆しかし、ジャンプ時代の話とかを、昔話という感じで話していたので、なんというか時代を感じてしまった。やっぱり、「サクラ大戦」とか「プリティサミー」からファンになった人も多いんだろうな。
◆雑誌速報(ぜんぜん速報じゃなくなってしまった………)
■LaLaDX7月10日号
◎ 水野十子「時空絵巻・姫冥廻」
良い意味で驚かせる展開。40ページと多くないページ数の中に、設定とストーリーを上手く同居させている。面白い。
◎ 麻生みこと「天然素材でいこう」
毎度ながら、サブキャラの見せる新しい側面が魅力的。ただ、それだけではないものを今回は感じさせてくれたと思う。映画の部分が、マンガの中にありながらも、ちゃんと存在感を見せていた点に技量を感じる。
○ 岡野史佳「ラブリー百科事典」
もはや誰にも止めることが出来ないすごい展開。毎回毎回、岡野作品に暗黙のうちにあった了解を越える方向へ進んでいる。これから一体、どこへ行くのだろぅ?
○ 六本木綾「トラブル・ドッグ」
いままでの展開からすると、いまいち無理がある話のような気もするが。ただ、ストーリーの構成は上手いし、面白い。
◆ところで、今回初登場の藤馬かおりさんって、確か、今までりぼんで描かれていた人ですよね。「りぼん」からの移籍ってのも珍しいけども、中堅の作家さんの移籍って事自体が、結構珍しいのかも?良く知らないのですが、何かあったのかな。
◆今日は、アルバイトでホームページを作るので、そのミーティングに行って来ました。んで、そこでのデザインを延々と考えていたんだけど、ちょっとアイディアを思いついたので、自分のページで実験してみちゃいました。
◆というわけで、トップページの更新がはじまったわけだけど、不定形的な背景と文字の位置を、テーブルを使って合わせるのは至難の業です。結局、スタイルシートを使わないときっちりとは出来ないんだろうけど、とりあえず気合いで、ブラウザーのサイズをある程度変えても、デザインの大枠は維持されるようにしました。でも、出来ればブラウザーを縦長にして見て下さいね。
◆だけど、商業ベースにはやっぱりならないみたい。
●藤田まぐろ「ケロケロちゃいむ[1][2]」(りぼんマスコットコミックス)
◆この作品についてどう書くかについて悩んでいて、一週間休載していたと言っても過言ではなかったりする。てゆーか、私の内面的に大変まっぷたつに評価が割れている作品なので、どう書こうか迷っていたのだ。
◆で、未だに悩んでいるという。面白い。面白いと言えば、ホントに面白いんだけど、ただ、全体的な作り方は安直というか。お話に語るべき何かがあるわけでもないし、設定というか世界観はメチャクチャだし、サブキャラに特に「これだ」っていう奴はいないし。
◆書くこと、無いんですよねぇ………。ところが、語るべき事はいくらでもあるという。困ります。つまるところ、この作品の成功ってのは、コンセプトの勝利。とにかく、かわいければ何でもヨシ!という頑固な主張が素晴らしい。かえるでもしっぽちゃんでも花の妖精でも変な水晶玉でもクジラでもお魚さんでもミモリが水着着てても露出度高くてもなんか扉絵のデザインがちょっとアレでも、何でもOK。ただし、かわいければ、という事がこのマンガの「法則」みたいです。
◆いやぁ、ミモリは凶悪(にかわいいん)だなー、という事しか出てこなくて。何書こうかなー、といくら考えても、それしか言うこと無いんだよねぇ。特にアニメ版は、制作者のこだわりっつーか思い入れが各所に感じられて凄いことになってるし。なんでそこまでと言うほど、足へのこだわりがあってスゴイです。そんなふうに見るなって方が無理なわけでして。そこらへんが、「赤ずきんチャチャ」とか「きんぎょ注意報」との差別化を感じさせます。それがいいか悪いかは別にして。
◆マンガ版に話を戻しますと、一話完結の話として、ただひたすら楽しい。表紙を見て、好きな絵であれば、まず期待を裏切られる事は無いでしょう。全体的な流れもあるようですが、最初の段階での、一話完結のコミカルな少女マンガとしての完成度が高いので、これからどうなるのかは要注目です。(にしても、ある意味でマンガ版「赤ずきんチャチャ」の対極にある作品であるような気がするのは、単なる気のせい?)
◆最近はアニメも(俺的に)好調なので、こちらも見る価値はあり。第一話目で樋口智恵子の声を聴いた時には、あまりにあんまりな下手さで、一体どうしてくれようと思いました。が、回を重ねるごとに上手(←注:俺の主観)になっていて、最近ではもう、別のイミで、一体どうしてくれようという感じです(←バカ)。
◆というわけで、かわいいモノが好きな人は要チェックな作品です。
◆ [●●●●●●●●●○] 09/10