●小花美穂「こどものおもちゃ[6]」(RMC)
◆「こどちゃ」待望の6巻。待たせただけはある、期待に違わぬ展開です。アニメに負けじと、原作のテンションもむちゃくちゃ高いです。お話部分はさておき、とりあえず絵が「アニメ版との相乗効果」といいますか、ハイブリッドな「良さ」を感じさせるようになってきました。
◆お話の方は、ど・シリアスな展開が続きっぱなしで、これまたテンション高すぎです。3巻の頃までのシリアスとはまた違った感じですが、これもまた普通のラブコメとは一線を画してます。でも、続きものなので、これはだまって読むしかないですね。とにかく、これだけは言えるんだけど、適当にくっつけたり離したりといった安易なラブコメではないです。人の心境が変わるんだったら、ちゃんとそれだけの事を積み重ねているし、新キャラを出すんだったら、ちゃんとそれなりの役割を考えて出している。位置的にちゃんとしっくりくる所におさまってる。これだけの事が出来ていないマンガが、結構多いと思うんです。「こどちゃ」は、そういう点で地に足が着いているから、どんなにセンセーショナルな展開をしていたとしても、ちゃんと受け入れられるものになっているのだ、と思います。
◆とにかく、現在りぼん系のマンガで文句なく一押しです。
◆ [●●●●●●●●●○] 09/10
●短評・速報・一言
◆というわけで、復活第一弾でした。これからもなんとかゆっくり続けていければなぁと思います。
◆最近、森博嗣さんのミステリィにはまってます。講談社ノベルス「すべてがFになる」は、コンピュータを使っている人間ならば誰が読んでも面白いと思います。理系人間を描いた作品としては、ほんと、「動物のお医者さん」に並びますね。(これは、解説にも書いてあったけど)。とにかく、お勧めです。
◆こんな感じで、トップで書くほどのものじゃない時は、ここにちょくちょく書いていきます。二段構えでフォローしていきますんで、見捨てずに読んでやって下さい。
●なかじ有紀「ハッスルで行こう[6]」(HC)
◆「ハッスルで行こう」も、とうとう最終巻です。スローペースで進んできたこの話は、最後に急加速。今までの5巻分で積み重ねてきたもの全てを、一気に連鎖させていきました。気持ちのいいところで終わって良かったな、という感じです。
◆といっても、それ以上のものが無いのが、最近のなかじ作品の欠点かもしれません。いままでのエピソードの積み重ねは、とてもうまくいっていたし、この最終巻も、さわやかにまとまっています。しかし、当初から「こうなるかな」という路線を外さない結末というのは、ちょっと意外でした。でも、この話はごたごたが起こらない方が面白いと思うし、そこが良かったわけだから、指摘するほどの事もないかな、とは思うんですが。実際、中盤で話の流れを変えかけた時に、急激につまらなくなっていった時があったので、そういう意味では、無理にはずさずに完結させた事こそが、作者の技量なのだと思います。
◆そういえば、この作品のもう一つの楽しみとして、海里が作るデザートがありました。大甘党の僕としては、見るだけでも幸せです。これを読んでいると、近所にケーキを食べに行きたくなります。そういえば、本誌では色々なレシピを毎回紹介していましたが、コミックスには収録されなかったのが結構残念ですね。
◆こういうほのぼのとしたラブコメは、ホッとします。軽薄にならない「軽さ」を維持するのって、大変だと思うんですけど。次の連載、楽しみです。
◆ [●●●●●●●●○○] 08/10
●短評・速報・一言
◆やぶうち優「新水色時代[3]」(FC)。買ってきたら、これで終わりでした。ちょっと、びっくりです。KARENより面白かったので、続くかなと思っていたんですが、アニメ終了とともに終わりのようですね。確かに、旧水色に比べて面白かったかと言えば、そんな事は無かったわけなんですが(旧水色が面白かったかどうかはともかくとして)。ところで、KARENの3巻以降が、どこの古本屋にも売ってないのはなぜ?
◆今更ですが、「飛べ!イサミ」にはまってます。レンタルビデオで1巻ずつ借りてきて見ようと思っているんですが、とりあえず1巻目(1話〜5話)は、とても面白く見ています。先が楽しみだなぁ。
◆ところで「こどちゃ」「あかチャ」「ケロちゃ」と、りぼん系のマンガって略称の最後に「ちゃ」が付くのが多くないですか?いや別に意味は無いんですが。
●椎名あゆみ「ベイビィ★LOVE[3]」(RMC)
◆待望の椎名あゆみの最新コミックス。一言で言えば、「春の嵐の予感」に満ちあふれたお話でした。これで、せあらと柊平の話もとりあえず一段落ついて、次からはいよいよ、過去の因縁で盛り上がりそうです。今回は、いろいろごたごたの種があちこちにまかれていて、一筋縄では終わらないという事をそこらじゅうで主張していました。
◆とにかく、キャラクターの一挙一動の楽しさがあります。ある意味、「こどちゃ」を凌ぐかもしれません。せあらの走り回っている様子は、見ているだけで楽しいです。そういう意味では、すごく「動き」が感じられるマンガですね。そういえば、久々に椎名あゆみの絵を見ると、だいぶアニメちっくになったなぁという感じがします。「無敵のヴィーナス」の頃も、線は太かったですが。そういえば今回は、全体的に絵がちょっと荒れている印象がありました。線とかデッサンが、微妙に崩れているというか。これは、ちょっとマイナスかなぁ。
◆とても面白いんだけど、「すごい」というには決め手に欠けると思います。あともうひとつ「何か」があれば、もっと良くなると思うのですが。でも、読む価値はむちゃくちゃあります。楽しいです。この場合、読む理由は、それで十分ですよね。
◆ [●●●●●●●●○○] 08/10
●短評・速報・一言
◆由貴香織里「天使禁猟区[8]」(HC)。一時期の「どこへゆくの………?」的な迷走はひとまず終わったようで、一時期よりもストーリーに方向性が出てきたような気がします。沙羅が復活したのも大きいかな?これならば読めますね。5.6巻あたりは、ついていけなかったので。
◆森生まさみ「聖・はいぱあ警備隊[5]」(HC)。あいかわらず楽しいお祭り騒ぎストーリーが続きます。この作品の場合、シリアスなシーンもブレーキになってないですから。でも、もう少し画面がすっきりしていて読みやすければ、というのが個人的な印象。展開の速度に、読む速度がついていかないです。これはでも、その人の能力(と言うのかどうかは知らないけど)にもよりますね。もっとも、ある種のエネルギーに満ちあふれているのは確かです。
◆「機動戦艦ナデシコ・フィルムブック[1][2]」(角川)。フィルムブックとして買う価値はほとんどないし、新しい情報量もほぼ無い。編集もだめ。ただ、ファンであれば、描き下ろしのイラストが一枚でもあれば買わざるを得ない、と。トホホ。ちなみに、ユリカファンならば、今月号のニュータイプのポスターは必見。
●那州雪絵「イリュージョン・フード・マスター」(HC)
◆那州先生のコミックスも久しぶりのような気がしますねー。「月光」最終巻以来かな。これ、表題作は料理ファンタジーSFコメディという感じで、なかなかの作品。ただ、あまり料理っぽくも無ければファンタジーでも無く、ましてやSFでは無いという感じで、そこらへんの中途半端さが問題ですね。らしさは出ていると思うんですが、どうもぱっとしない所があるのは、どこに軸足をおいているのかが不明確だからなんでしょう。
◆実は、表題作よりも、併録の「世界が終わるまでは」「踏まれた天使のように」の両短編の方に見るべきものがあります。これは、どちらも切れ味抜群の日常SFで、まさに那州先生の本領発揮という感じです。こういった、何気ないはずの日常生活を力技で非日常空間に引きずり込んでしまう技は、那州先生独特のものではないかと思います。
◆特に、「踏まれた天使のように」には、短編である事を感じさせないストーリー展開を感じました。「ワープしたってタイムトリップしたって何したって、何かを失わないでいられるという事はないし、その悲しさは変わらない。だけども、それを乗り越える事は出来る」。これは、そういえばフラワー・デストロイヤーやダーク・エイジにも共通するテーマだったような気がします。その対象が自分であるか友達であるか、それとも異なる世界の人であるか、そういった違いは些細なものでしょう。特に、気に入った作品です。
◆思わず、「ダーク・エイジ」を読み返してしまいました。
◆ [●●●●●●●●○○] 08/10
●短評・速報・一言
◆本日の戦利品。「朝からピカ☆ピカ[3]」「ありのままの君でいて」「瞳・元気[10]」「そりゃないぜBABY[11]」「イリュージョン・フード・マスター」(以上、全部HC)。今月のHCは買うものが多かったなぁ。「らせんディスク」も、金銭的余裕があれば買っておきたかったし。
◆日高万里「終わらない恋のために」(HC)。秋吉家シリーズ第二弾です。はっきりいって、この頃の日高作品は、面白いんだけど設定が多すぎます。読みづらいです。だけども、この後に続く「ありのままの君でいて」「愛のカタチは揺れるコスモス」「詩をきかせて」は、個人的にはどれも名作だと思います。それを読むためのも、読んでおいて損は無い作品です。設定の多さを無視しても、お話がごちゃついているとは思うんですが。惜しいなぁ。
◆松本夏美「タロット・ラビリンス」(RMC)。今回は、いまいちかもしれないです。絵は進化していると思いますし、実際かわいいと思うんですが、どうもストーリーがすべってしまったかな。設定にひっぱられすぎて、最後が唐突に方向転換すること数回。連載回数が決まっていた連載だと思うんですが、ペース配分が甘かったのかも。お話の基本自体は間違っていたとは思わないし、もう一度ペース配分をし直せば、もっと良くなると思うので、次回に期待です。ちなみに、今回のお話も普通にまとまっていて面白いとは思います。ただ、やはりこの人にはもう1ランク上の作品を狙ってほしいと思って、ちょっときつめの評価です。
●高瀬綾「せりなリニューアル!」(KCN)
◆高瀬綾は、実は「ぶらっでぃ・まりー」を、中学生の時に読んで以来です(笑)。思えば、あの頃に妹の「なかよし」を借りて読んでいたのが、私の少女マンガへの出会いだったなぁ。なんて事はとりあえずさておきまして。
◆少女マンガでパソコン通信を取り上げた作品、というところにひかれて買ってみました。パソコン通信なんて、おおよそ少女マンガにならないテーマじゃないかと思っていたんですが、案の定、この作品で「パソコン通信」はストーリーの中心ではありませんでした。ただ、それを媒介にした「異世界入れ替わりもの」としてのデキは、なかなかのものです。
◆ストーリーの基本は、何の変哲もない成長ものといった感じですが、この変な設定をうまく消化して、何の違和感もなくストーリーに取り込んでいるのは、技量を感じさせます。こういうのが「なかよし」に載っていて、しかもそれを当たり前として女の子が読んでいるのかと思うと、それはそれですごい事のような。とにかく、楽しめるしお話的にちゃんと破綻なく完結しているので、気持ちよく読めます。まあ、最後にひっかかるといえばひっかかる所がありますが………。この作品を読んだ直後に、高瀬綾の過去の作品を買い始める位に、面白かったです。
◆ちなみに、なぜパソコン通信を使って異世界と入れ替われるのかという所で、昔のニフティを知っている人にはニヤリとするかもしれませんね。最近はめったに起こらない事ですが、昔のニフティは、良くユーザーが回線切断されたりして幽霊が残ったり(切断されているのにいるように見える)、人数が多くなると不可解な動作をしたりしていました。そういった「幽霊」や「コピー」の存在って、システムの不具合っていう理由を越えて、非日常的な面白い現象だったと思います。そういった楽しさを素直に作品に取り込んでいるのは、個人的には好感が持てます。
●短評・速報・一言
◆雑誌速報
■花とゆめ・12号
◎ 高屋奈月「翼を持つ者」
◎ 遠藤淑子「マダムとミスター」
○ 藤崎真緒「プライベイト・ドラゴン」
○ 武藤 啓「やっちまったらごめんなさい」
◆最近、高屋奈月がイイですね。大変。今回の「翼」も、展開するし面白いし、言うことないですね。2巻の冒頭あたりから、かなり綿密な計算を感じていましたが、どうやらその予感は当たっていたみたいです。
◆「マダムとミスター」は、前回大変化が起こったのでどうなる事やらと思いましたが、どうやら通常パターンで続けるみたいですね。ただ、これだけ面白い短編を連続で描けるんだから、凄いです。
◆藤崎真緒の新連載「プライベイト・ドラゴン」も、3回目にしてだいぶ評価が固まってきました。最初は、ゲームっぽいというか、そのままゲームのシナリオになりそうな設定に違和感を感じていたんですが、それは勘ぐりすぎのようで、「瞳」とはまた違った側面を見せてくれそうです。期待大。
◆同じく、武藤啓「やっちまったらごめんなさい」も新連載2回目。ありがちと言えばありがちなお話ですが、これから大きく読みをはずしてくれそうな予感がします。今まであまりこの人の作品は好きではなかったのですが、今回は真面目にフォローしてます。
◆というわけで、雑誌レビューの形式も変更です。今回より、雑誌は速報形式に変更しました。ほとんどの方々はコミックスで読まれると思いますので、その方々向けの注目作品の「速報」としてお届けします。
●藤崎真緒「瞳・元気[10]」(HC)
◆花とゆめの中でも、ある意味異彩をはなっていたとも言えるこのシリーズ、とうとう完結です。いままで、これでもかとばかりに痛めつけられてきた響も、やっと幸せになれるか………と思った一歩手前で、かつてない鬼畜な奴に対峙する事になろうとは。もうちょっとすんなり終わるのかと思っていたので、これはかわいそうだと思ってたんですが、どうやら過去と決着するにはやっぱり必要な話でした。ちゃんと計算していたんだろうなぁ。素晴らしいです。
◆本誌掲載時に比べ、大幅に加筆されているので、本誌で読んだ時にはどう考えても描写が不足していた所とか、伏線を生かしていなかった(または、唐突に話が展開した)所が、かなりすっきりと流れるようになってます。ていうか、加筆した部分が無いと、ストーリーとして成立しているとは言い難いです。実際、今、昔の花とゆめをひっぱりだして比較したところ、なにげない所も加筆されていて読みやすいようになってます。本誌連載の時は、いまいちだと思った終わり方も、コミックスで読むとしっかりした終わり方になっていて安心しました。全体としては何が変わったわけでもないのですが、やっぱり細部の描きこみって大切ですね。
◆序盤の設定固めの頃は、実は私、この作品がキライでした。でも、3、4巻を過ぎたあたりから、ちゃんとした、ストーリーに対するプランニングが感じられて、好感が持てる作品になっていきました。序盤の過去のトラウマの話、中盤の子供の頃の話、美咲さんの話、そしてラストと、緻密なストーリーが展開出来ていたのではないでしょうか。トータルで考えると、鬼畜な話が多かったけれども、それだけに終わることなく、ちゃんと10巻分のストーリーと内容がある作品として、完結出来たのではないかと思います。次回作のプライベイト・ドラゴンのコミックスも、期待して待っていたいですね。
◆ [●●●●●●●●●○] 09/10
●短評・速報・一言
◆昨日に続きまして、高瀬綾「アルバイトKIDS★Go!」(KCN)。これもまた、女の子の成長話の枠内なんですが、どうも単純にそうならないのは、脇役に変な奴が多いからなんでしょうね。下手をすると、単に設定が多いだけの説明だらけキャラのオンパレードになってしまいそうなんですが、それをうまく処理しているなぁと思います。絵もかわいいし荒れないし、くずし方もうまいです。
◆立野真琴「そりゃないぜBABY[11]」(HC)。やーーーーっと完結です。途中、何の展開もしない無風状態が長く続いていたので、もしやサザエさん時空の作品と思ってたんですが、どうやらそんな事は無かったようです。最後、10巻から11巻の中盤にかけて、どんどん今までの関係が崩壊していったので、このまま終わったらえらい事になるなぁと思いつつ読んでいたんですが、ちゃんと納得のいくカタチで決着したので、安心しました。じっくりかけて育まれてきた絆が、ちゃんとみんなをつないでいたんですね。シリーズ全体として見れば、ちょっと中盤が迷走したような気もしますが、それを差し引いても面白かった部類の作品と言えるでしょう。
◆なんか、再開後のアクセス数を見てしまうと、簡単にやめられない所まできているような気がしてきてます。とりあえず、可能な限りの速度で書いてますので、2、3日の遅れはご勘弁を。大抵の場合、「日常生活のスケッチ」を読めば、更新出来ない理由が分かると思います。
●日高万里「ありのままの君でいて」(HC)
◆この作品、前の「終わらない恋のために」の直接的な後編で、微妙な二重構造になっています。登場人物の主要部分が共通しているし、前作からの継続した登場キャラクターについてのバックグラウンドに関しては、基本的には語られていません。
◆でも、単体で読めないかというと、全然そんなことはなくって、設定が錯綜している中を、トリッキーにひょいひょい話をつむいでいった作品という感じです。登場キャラクターは多いし、それらの関係も時々刻々と変化していくので、話の展開を追いにくいとは思いますが、その実、ストーリーはすごく考えられています。
◆絵、デッサン狂いの箇所が少しありましたが、とってもかわいい所もすごくあって、嬉しいですね。なちゅ、さち、めぐちゃん、それぞれに見せ場はあるし、なんといっても「なにげない所の描写」がすごくいいです。
◆実はこの作品、連載時の時は頭が混乱してさっぱり頭にストーリーが入ってこなかったんですが、今回コミックスで読み返してみて気づいたのは、実は前作を読んでいると余計に混乱するというコトですね。読んでなければ、知らない部分はそれとして置いておけるんですが、読んでると、何でここはこういう関係になってるんだっけと悩んでしまう結果になります。私は、前作とつきあわせながら読んで、やっと理解できました。
◆なんで混乱したんだろうと考えた所、前作でも二転三転した上に、今回の人間関係は前回のを上書きするようなカタチで展開していたので、そこにギャップがあったようです。だって、なーんで前作でさちを振った一久が、今回はめぐちゃんと割とうまくいってるわけ?え?どーして?さちがかわいそうじゃねーかっ!てなもんです。でも、ちゃんと理解してからもう一度読んでみると、その「間」にあったコトがすごくリアルに感じられて楽しかったし、納得もいきました。で、結論としては、この作品はとてもとてもとても面白いというコトですか。ざっと読んでも何がなんだか分からないんだけど、じっくり読むと、じわじわと良さが分かります。
◆併録の「愛のカタチは揺れるコスモス」も、名作です。「ありのままの君でいて」が、設定や展開など、わかりにくい部分が多かったのに対して、こっちの作品はすっきり一本筋の通った気持ちいい作品になっています。設定の使い方が、知らなくても別にいいんだけど、知っていると更に楽しめるという感じで、上手です。そのおかげで、短編なのに短編以上のボリュームを詰め込めていると思いますし。てなことは割とどうでも良くって、単に「好き」なんですけどね、この短編が。いいお話です、ホント。
◆にしても、次のコミックスが待ち遠しい。「詩を聴かせて」は、ほんとーに最初から最後まで面白かったですから。
◆そうそう、これをレビューするために読んでいた時、この作品にぴったりの曲を見つけました。Jungle smileのシングル「片思い」(ビクター)に入っている「片思い」という曲なんですが、これは「ありのままの君でいて」のみならず、このシリーズ全体の感覚にあっている曲だと思います。BGMにどうぞ。
◆これだけ書いてきて思ったのは、どうやら私は日高万里が相当好きらしい。書いているうちに好きなコトに気づくのも、なんだか間抜けかもしれないなー。
◆ [●●●●●●●●●○] 09/10
●短評・速報・一言
◆またもや一週間もあいてしまいました。でもまぁ、就職活動したり、その結果落ちたりしていたので、ご勘弁を。
◆今回の日高万里作品レビューには、ちょっと力が入ってしまった。やっぱり好きなんだなぁ。書くために前作含めて2回も読み返してしまった。でも、もうちょい書く速度をあげないと、続かないよぅ。
◆雑誌速報
■LaLa7月号
◎ 津田雅美「彼氏彼女の事情」
◎ ささだあすか「ストロベリーチョコレート」
◎ 宇野亜由美「ぼくらはみんな高血圧」
○ 猫山宮緒「エデンへおいで」
○ 柳原望「ネットワーク・ポプリ」
◆津田雅美が完全に独走状態!誰も彼女を止められない。ささだあすかの作品も面白い。猫山宮緒も同時期に同系統に分類出来る作品を描いているけど、ささだあすかの作品が割とコミカルな面白さを前面に押し出しているのに対して、猫山宮緒の作品は、そこはかとないシリアスさを漂わせてます。
◆実は、このところ個人的に一押しなのが、宇野亜由美「ぼくらはみんな高血圧」。オコジョさん編に入って以来、これはもうむちゃくちゃ面白いと思うです。毎回数ページなので、コミックスになるのは遙か先なのでしょうが、これを読むためのみにLaLaを買ったとしても、個人的にはそんなに損じゃなかったりする。とにかく、態度の悪いオコジョさんがらぶりぃです。来月は二色カラーらしいけど、それだけのパワーはあるっすよ、いやマジで。
◆なんか、宇野亜由美の話だけで殆ど終わってしまったが、それだけ推しているってことで。
●岡野史佳「ラブリー百科事典[1]」(HC)
◆岡野史佳の最近刊は、かなりの異色作です。あえてジャンルに分類するなら、スラップスティック日本田園地方ファンタジーという感じ。登場キャラクターは、岡野ワールド初と言って良いだろうお元気100%脳天気系の主人公、乃亜をはじめとして、岡野ワールド最強の脇役………いや影の主役と言っても良いだろう桃田かすみ、1/2FAIRY!以来の登場になる(半分こわれちゃってる(笑))リック先生(リカルド・ベイリー)、そして白妖精の王子様と、一筋縄ではいかないキャラばかり。これで、通り一遍の話になるわけがないです。
◆その上、脇役がとっても乙女ちっくな「おキツネ様」からはじまって、ナンパなカッパ、美形のタヌキ、バカっぽいオオカミ男と、変な妖怪のオンパレード。もう、今までの岡野作品の常識をぶちやぶる設定です。唖然。
◆一言で形容するなら、最近のChatterBoxのおまけマンガにあったノリそのままで、全編書き通したという感じでしょうか。岡野先生の作品で、ギャグマンガが読めるとは思わなかったです。
◆そして、これだけ話のベースがとんでもないというのに、全体的にはちゃんとラブコメになっているというのが、これまた驚くべきコトだといいますか、なんといいますか。壊滅的なノリの激しい楽しさと言って良いのかどうか分かりませんが、とにかく妙なノリが楽しいです。今までの岡野作品では味わえなかった新しい世界が切り開かれているような気がします。まさに、新境地ですね。
◆それにしても、月刊ペースで読んでいた時は違和感が結構あったけど、こうやってコミックスにまとまると、すっと読めてしまうのが不思議です。最近はLaLaDXで連載されているので、しばらく続く連載のようですが、一体どこらへんに突き進んでいくのかが楽しみでもあり、ちょっと不安でもあります(笑)
◆ちなみに、岡野先生はLaLa本誌に「緑のゆびさき」(読み切り)、LaLaDXに「きみの海に行こう」(連載)という作品を掲載されており、ちゃんと「らしい」作品も描かれていますので、そちらを期待されている方もご安心を。
◆ [●●●●●●●●○○] 08/10
●短評・速報・一言
◆「ありのままの君でいて」の背表紙にある、めぐちゃんwith羽付きリュックのイラストは、とってもかわいいですねー。それだけ。
◆立花晶「サディスティック・19[6]」(HC)。これだけ続いて、しかもネタにもさんざん困っているようにも見えて、それでもまだ壊滅的なネタを続けていて、それでちゃんと笑えるんだから、大したギャグマンガです。これが面白く読めるかどうかは、もう、趣味があうかあわないかの問題になると思いますね。
◆六本木綾「トラブル・ドッグ[3]」(HC)。悪い奴の暗躍編。今後、権力を握った「奴」の行動と、トラブル・ドッグの面々の人間関係に目が離せない。ただ、全体を通しての話の流れがちょっと弱いかな。でも、1話完結の連作なので、それは「欠点」ではないでしょう。面白い。
◆CLAMP「カードキャプターさくら[2]」(KCDX)。1巻で見せていた「アニメのパロディ」という方向性を継承しつつ、なんだかストーリーの雲行きは妖しい。別に気にする必要はないのかもしれないけど、必然性の無い男×男、女×女カップルが多いような。気のせい?………なわけないか。ストーリーエディターのこだわりなんでしょうね。画面作りの巧さとカラーイラストの美しさは健在。それだけの為に買う価値はあるでしょう。
●清水玲子「MAGIC」(HC)
◆LaLaきってのストーリーテラー、清水玲子の最近刊です。私はあまり清水作品を読んでいないのですが、少ない経験からでもその凄さは分かります。このMAGICも、SFっぽい設定を少女まんがに十分生かしたストーリーになっています。
◆主人公トールにとって、絶対手に入らない「水の中の月」のような存在であるカナは、驚くべき自然の驚異と、偶然によって、何度もトールの手をすりぬけてしまう。時を隔てて何度も出会い別れを繰り返す二人の「すれ違い」のすごみが、ストーリーを際立たせていると思います。コミックスでは本誌連載時のものより加筆されており、エンディングの余韻が更に印象的になりました。
◆2回連載の短編として、ほぼ完璧な作品ではないでしょうか。とにかく、とても面白く仕上がっていると思います。
◆むー、もうちょっと時間があれば、どこがどうデキがよいのかを解析したいんですけど、どうやら今はその時間が無いようです。
◆併録の「SILENT」も、小品ながらも丁寧な話づくりが良いですね。
◆ [●●●●●●●●○○] 08/10
●短評・速報・一言
◆なんか今日は、リンクページを色々いじっているだけで力つきてしまいました。たいして更新したわけでもないんですけど。ちょっと体調が悪いせいかも。
◆というわけで、今日はこれだけです。ごめん。