■「アニメ宝箱・YAT安心!宇宙旅行」
正月は、1日から3日までのTV欄が一気に掲載される。んで、元旦に3日分のTV番組をチェックするのだけども、そこに、見慣れない一行を偶然発見した。それが、この「アニメ宝箱・YAT安心!宇宙旅行」というものである。前回の予告には全然なにも語られてないし、なんといっても怪しさ爆発なのが、「へきるの秘蔵VTR」というあおり文句である。だいたい、NHK教育だというのに、なぜこういった宣伝文句を入れるかな、まったくもう。期待してしまうではないか。
というわけで、一方的に勝手に盛り上がりつつ放映を待つオレでしたが、見始めたとたんに、腰がヘナヘナと抜ける感覚を体験。この手の番組では絶対やっちゃいけない女二人組+よくわかんないCGキャラという組み合わせ。とにかく、この女性タレントのやる気のなさが特筆すべき点である。見所はそれだけではない。なんといっても、興味の無いものに対してなんでそーゆー反応するかなお前ー、みたいな。もっとも、1時間番組がそんなトークだけでもつはずがない。というわけでアニメーション部分なのだが、これがまた1話と5話のOP/ED抜きバージョン。1話を見ていない私には非常にありがたかったが、しかしアニメの新作無しというのはかなり残念だった。
さて、苦言ばっかりでも仕方がないので、良かったところをあげてみる。まず、プロモーション用パイロットフィルムが公開されたところかな。今のバージョンに比べて、キャラクターや設定が少し違うバージョンなのだけど、これはなかなか面白かった。そして、肝心のへきるの秘蔵VTRなんだけども、これはなんと、「だめよ!だめよ!だめよ!」のプロモーションビデオがほんのちょっとだけ流れただけだった。ど!こ!が!秘蔵VTRなんだコラお前なんとか言って見ろりんーーー(←錯乱)という状態だったけども、まあNHKなんだからこんなもんだろう。ちなみに、私の録画したビデオテープは、放映の最後の最後の部分が切れていて、もしかしたらこの部分に秘蔵VTRが流れたのではないかと真剣に疑ってみたがちょっと考えればそんなわきゃねー事くらいすぐ分かるのであった。でも、ホントにあの部分がどうなっていたのか知りたいので、知っている人はメールください。いやマジで。
というわけで、期待と落胆がいりまじったアニメ宝箱、結果的に1話の再放送をしてくれたわけだからその点をオレ的に評価して7点。今までの放映を全部チェックしている人は−1点という感じでしょーか。今回の経験は、Hビデオの折り込み広告と同じで、過大な売り文句を掲げているものにロクなものは無いって事ですかね、トホホ。
■評価
■アニメ宝箱・YAT安心!宇宙旅行 [★★★☆・]
■「こどものおもちゃ・39話」
実家から下宿に戻ってきて、とりあえずは1月3日に見逃したこどものおもちゃ39話を見ちゃう。1時間特別編だとかいう噂が流れていたけど、どうやら15分*2の構成を30分*2と誤解したものらしかった。というわけで、15分(本当は10分前後)の作品二本立てという豪華番外編。
前半は、1巻の番外編「ハヤガー」の話。あいもかわらず亜矢ちゃんラブラブ話を強調するあたり、TV版らしくて良いですね。小ネタも外してないし、短い分かえってギャグのおさまりがいいという印象すらあります。
後半は、なんだかよく分からない原始人編。まあ、紗南たちが原始人になっただけで、話自体は1話からのストーリダイジェストのアレンジなんだけど、なんというかセリフが日本語じゃない所にハクリョクがあります(笑)とにかくなんだかわからないセリフの応酬が延々と続くし、単なる普通の作品だったら、とてもとても10分間ももたないだろうな。だけど、そこは「こどちゃ」、ひと味違います。元にあったエピソードも短く密度を濃くアレンジしてあって、とにかく嵐のような10分間をただひたすら画面に釘付けにさせるそのセンス、脱帽です。
番外編をアニメ化するサービス精神と、実験的要素が非常に濃い(笑)作品をカップリングにしたというセンスの良さを買って、9点。
■「逮捕しちゃうぞ・14話」
今回は正月の番外編。なぜ突然江戸かなぁと思うけど、話自体のデキはわりと良かったので、別に違和感もなし、それといって凄くいいわけでもなし、といったところ。今回良かったのは、そういう所ではない。つまり・・
セルに使う色数が数色増えただけで、得られる喜びがこんなにも大きいなんて(涙)という感じでした。キャラデザもなんだかこころもちOVA版に近い感じだし。もう、1カット1カット見ながら感動してました(笑)ずっとこのままでずっといってくれるなら泣いて喜ぶところですが、どうやら次回予告を見るとそういう訳にはいかないよーで。制作費が正月のご祝儀相場だったんでしょうか。しくしく。
というわけで、あまりの絵の良さに感動したので、9点付けちゃいます。やっぱり藤島康介作品で絵がダメってのは許されません。
■評価
■こどものおもちゃ・39話 [★★★★☆]
■逮捕しちゃうぞ・14話 [★★★★☆]
■「機動戦艦ナデシコ・15話」
とうとう木星トカゲの正体の判明編。とにかく、存在感が希薄。重要な謎が判明したというのにこの話のつまらなさ。これはおそらく、この回における木星人たちがあまりに薄っぺらいキャラだから。彼らが単純だとしても、もうちょっと描写のしようがあるのではないか。たとえゲキガンガーに影響されていたとしても。
この回唯一の見せ場はイネス・フレサンジュ。「せ、せつめい」以降の一連のリアクションで、急激に好感度アップ。オレ的キャラランキングで一気に、ルリに次ぐ二番手に昇進してしまう。
作画はともかく、ストーリーがつまらないんだから評価のしようが無い。5点。
■HC「八雲立つ・6」(樹なつみ)
黒不浄の里の完結編、古代編、番外編の全編という構成。それにしても、展開が遅めである。決して登場しているキャラが少ないわけではないのだけど、一話に登場する密度が低いので、どうしても展開がもたつき気味に感じてしまう。実際、神剣がまださっぱり集まってない事でも話が進んでないことが分かるし。まだ当分続きそう。いや、嫌いじゃないんだけど、いつになったら獣王星を描いてくれるのかなぁと思っているもので。
つまらなくはないが、そんなに面白いわけでもなかった。7点。
■HC「聖はいぱあ警備隊・4」(森生まさみ)
最近、森生まさみの作品は総じて不可解にハイテンションである。とにかく、いったらいきっぱなし。メリハリなんかどこ吹く風、という独走状態。しかも、LaLaDXに連載になったので、ヒキもばりばりである。つまり、アニメ版のこどものおもちゃから、タメの部分を抜き去った感じである。だから、面白い事は面白いのだが、正直言ってついていくのは大変。アニメ版のこどものおもちゃならば、リアルタイムに話が進んでいくので、見終わってしまえば、嵐が過ぎたという感覚を残すのみなのだけど、自分のペースで読めるマンガという媒体でそれがなされた場合、ページが進めど進めど続くハイテンションは読み進める障害になりうる。ってゆーか、そうなってる。画面作りもちょっとごちゃついていて、決してわかりやすいわけではないし。
もっとも、ノリの良さというのは長所なので、なんとかしてリズムを作り出していければ、良くなるのでは。長編では、全体のバランスを整える感覚も必要。というわけで、可もあり不可もありという感じで、7点。うーん、最近、ちょっと評価が辛めかもしれない・・・。
■評価
■機動戦艦ナデシコ・15話 [★★☆・・]
■八雲立つ・6 [★★★☆・]
■聖はいぱあ警備隊・4 [★★★☆・]
■「こどものおもちゃ・40話」
今回は、倉田家破産するの巻でした。破産関係の描写は、色々妙な所もあるけれども、監督曰く「リセット」だそうなので、そこらへんは素直に受け取っておきましょう。それにしても、この逆境だというのに何という明るさ。そこらへんのタフさは、玲クンも言っていたけど、すごいもんです。ほんとこどちゃを見ていて陰惨さを感じないのは、この底抜けの明るさが理由なんですよね。この基本が貫かれている限り、こどちゃは他の同じようなアニメを寄せ付けない強さを持ち続けるでしょう(大地監督の前作品である「りりか」がそうだったように)。
しかも、シリアスな設定が復活したためか、大地監督が得意とする「ヒキ」が冴えてきました。今回はプラスすることの新EDだったので更に気になるエンディングになってるし。りりかの時も23話あたりからEDが変わって、それが凄くいい効果になっていたので、今回も期待していたのだけど、ばっちりでした。
新ED、完成度高いです。前のEDにはポップな手書きアニメとしての衝撃的な完成度があったのですが、今回は、前回の継承というよりはりりか旧EDのブラッシュアップ版という感じでした。基本的には本編プレイバックなんだけど、周りに味のあるアニメがあって、しかも真ん中に監督直筆サインペンアニメが重ねられていて、これがまたぱわふりゃーなデキで、素晴らしいです。曲も、若干ボーカルの声域が低いとは思いますが、イイ曲です。なんといっても、こどちゃらしいのがいいよね。前のEDだと、そういうアニメだと思わせといてこんなですという心地よい裏切り的なテイストがあったのだけど、今回はまんま「パワフルこどちゃ」のテーマ曲になってるもんね。これは、カラオケに入るのが待ち遠しいです。
というわけで、本編7点の新EDに+1点で合計8点ってとこかな。
■花とゆめ3号
今回の1st choiceは、断然!日高万里「詩を聴かせて」である。望月花梨びいきのワタシが「スミレグラス」をさしおいて1stに持ってきただけはあります。1回目だというのに、作品に引き込む力がすごくある。シリーズ物だけど、今回は新連載という色彩の方が強いから、それは理由にはならないし。なら何がって感じなんだけど、その理由は、依里子嬢の破壊力です。今までの日高作品には無かったタイプのキャラです。が、病弱だし無邪気だし明るいし、なんか影の部分も大きいし、存在感すごくあります。今後、この連載に大期待!2nd choiceは、望月花梨「スミレグラス」。今までに比べてちょっと方向性が変わってきたと感じさせる作品。テーマ性は若干弱いけど、その分話としてのまとまりはある。が、微妙に破綻を感じさせる所がらしさだと思っていたので、ちょっとさびしいですね。でも、画面構成なども練れてると思うし、今回も良い話でした。これで、コンスタントに描いてくれれば最高なんだけど・・・。3rd choiceは、高屋奈月「翼を持つ者」。なんか、ギャグも面白いんですけど(オレ的には)。このままつっぱしってください。最近、幻影夢想よりこっちの方が遙かに楽しみです。
今回、次点は4作品。まず、立野真琴「そりゃないぜBABY」。祝、完結!はっきりいって長すぎたと思うけど(7巻あたりから真面目に読んでない(^^;)、しかも予定調和って感じだけど、ちゃんと終わることが出来たのは喜ばしいと思う。これで、安定して読める連載が一つ減っちゃったなぁ。次に、藤崎真緒「瞳・元気」。義王の両親のストーリーがちゃんと語られて、やっとこの話のもう一方の背景ピースが全てうまりました(響の話はだいぶ前に語られてたしね)。あと1話で全部完結するのかだけが心配です。次に、立花晶「サディスティック19」。へいマンより中野さんの方がメインなのでわ・・・?あわわ。最後に、喜多尚江「嵐のロマンス」。久々に、面白いと感じる喜多尚江作品。「地球の王様」の頃は好きだったので、久々の復調が嬉しい。千早は、なんかはかなげな所がいいですね。
ところで、ホビーデータが花とゆめに広告出していたんすけど、これでネットゲーム(あ、ネットワークRPGか)を始める女の子って果たしているんでしょーか?・・・謎。(あ、こんなふーに少女誌読んでる男が引っかかってくればいいのか、なーんだ)(←違うって)。
■ナデシコグッズ入手
12月下旬、某友人からナデシコグッズが発売されたという報を受け取ってはいたのだけど、やっと今回、アニメイト渋谷店で入手に成功。とりあえず、下敷き、データノート(単なるノートなんだけど、キャラの情報が冒頭に書いてある)、メモ帳である。あと、カセットレーベルとかあったはずなんだけど、残念ながら品切れだった。
下敷きは、CDの特典ポスターと絵柄が一緒だった。裏のデザインもなんつーか安易だし、もうちょっとNERGALとかナデシコのロゴをうまくあしらえなかったのだろーか。かなり残念。まあ、このイラスト自体はかなりイイ感じだし、これはこれでいいかな。あとは、ルリルリ単独下敷きの発売を強く望む。・・・ついでにユリカも。
データノートとメモ帳、デザインがすごく近くて、なんか手抜きっぽい・・・。まあ、こんなグッズにまで手間暇かけてられないのは分かるけど。
というわけで、まさに可もなく不可もなしという感じのグッズだった。7点。
■白泉社「っポイカレンダー1997」
それと、買おうかどうかずっと迷っていたっポイのカレンダーを結局買ってしまった。もう家にこれ以上カレンダーはいらないんだけど、ポスターとして使ってもいいなと自分を強引に納得させる。
カレンダーの表紙は、ポスターとして使いたいイイ感じのイラスト。現に、しばらくカレンダーを使わず表紙を張っていたりした。もっとも、全体の比率から言えば女性陣の登場頻度は極めて低く(まあファン層の比率と考えれば妥当か・・・)、一応ヒロインなんだからもうちょっと真と雛姫の登場頻度が高くてもいいだろ、・・・と思う。とにかく、チアガール姿の真と雛姫がポスターサイズで永久保存版(?)なんだから、それだけで買う人は買うんでしょうけど。ちなみに私もその一派です。8点。
■今月のアニメ雑誌
今月もアニメージュとニュータイプを買ってます。表紙は両方ともナデシコ。アニメージュはユリカ+ルリ、ニュータイプはアキト+ユリカ。ユリカ大人気です。でも、らんく帝国が独自調査した限りではルリのほうが人気が高いはずなんだけどなー。どうでもいいけど(いや良くないが)。ニュータイプは「ナデシコ特集」と言いつつ、はっきりいって特集というほどのものではありません。やっぱり角川はエヴァしか眼中にないのでしょう。その点、アニメージュには特集のトの字もないくせに、豪華特別付録にまるごとナデシコの本が付いていたりするんですよね。この太っ腹さが好きさー。
にしても、ニュータイプの企画は謎が多い。なぜバレンタイン?
僕が中学生だった頃は、アニメージュはベタネタが多くてつまんなくって、ニュータイプの方がかっこよかったような記憶がある。ところが、時間がたってみると、ニュータイプには売りと言えるものがあまりなく、アニメージュはその分重厚になっていた。なんか、妙な感じだ。
◆要チェック作品 [Writer's Choice!]
■花とゆめ97年3号
◎ 日高万里「詩を聴かせて」
◎ 望月花梨「スミレグラス」
◎ 高屋奈月「翼を持つ者」
○ 立野真琴「そりゃないぜBABY」
○ 藤崎真緒「瞳・元気」
○ 立花晶「サディスティック19」
○ 喜多尚江「嵐のロマンス
■評価
■こどものおもちゃ・40話 [★★★★・]
■ナデシコグッズ [★★★☆・]
■白泉社「っポイカレンダー1997」 [★★★★・]
■「逮捕しちゃうぞ・15話」
相模大野さんでオリジナル話。今回もまたダメダメダメ人間な男キャラ2人登場。なんでこういうヤツを登場させないと話が作れないかな。もう。つまんないっす。相模大野さん自体、なんかアニメ版だと変だし。イイ気になってるのはあんただっつーの。こういう回にかぎって、絵のクオリティーも低いときてる。
褒める所なし。6点。
■「YAT安心!宇宙旅行・14話」
プリンセスを届けに宇宙旅行の巻。しかし、タイムリミットの設定とその見せ方が上手いので、結構見せますね。影武者とホンモノを何度も入れ替える趣向も、ちゃんと機能してたよーに思います。にしても、やっぱり時間制限があると盛り上がりますね。
にしても、プリンセスとか女神様とかシスターとか、毎度の事ながらCVが井上喜久子だってのがある意味凄いよな。考え無しのキャスティングをすると必ずこうなるもんなぁ。イメージがそんなふうに形成されてますからね。おかげで、OVAファム&イーリーの特典映像で初めて井上喜久子の動画を見たときにゃー、卒倒しましたが(あえてその理由は言わないが・・・)。しばらく、井上喜久子のCVのキャラをまともに見られませんでしたネ。
というわけで、割と面白かったので8点。
■評価
■逮捕しちゃうぞ・15話 [★★★・・]
■YAT安心!宇宙旅行・14話 [★★★★・]
■「機動戦艦ナデシコ・16話」
当面の謎についての解決編。のはずなんだけど、どーも単なる設定ばらしにしかなってない。こういう回は、ああそうでしたと言うしかないから、もうちょっと他のキャラを絡めるべきなんじゃないかと思ったのだけど。でもまぁ、アキト関係のストーリーは相変わらずのアキトの分裂症で混乱したままなので、やるにやれないというのもあるのかもしれない。しかし、1話から8話まで、あれだけのモノを描いておいて、こういうオチはないでしょう的なオチでした。これで本当にこのまま終わったら、この作品もこれまでだなという感じ。きっとひっくり返してくれるに違いないと信じたいけど・・・。
監督自らが絵コンテを描いただけあって、久々に演出的な評価の出来る回だった。8点。最近、監督の意向が絵コンテや演出に伝わって無いのではと思わせる場合が非常に多かったので、監督かその周辺がきっちり手綱を握りつづける事が必要なのでは・・・。少なくとも、演出か絵コンテには監督/助監督またはその水準にある演出家を起用すべきではないかと思うんだけど、まあなかなかそういうわけにもいかないのだろうな。
■評価
■機動戦艦ナデシコ・16話 [★★★★・]
■「こどものおもちゃ・41話」
今回はマネージャ玲くんまたまた苦悩する編でした。それにしても、今更の悪役らしい悪役登場は、なんだか笑える。こどちゃってシリアスなストーリーの部分は今まで、徹底的に現実的だったからね。夢園又太はなんだか赤ずきんチャチャの怪盗ネズミキッドを思い起こさせるけど、CV同じだったっけ?
今回は、玲クンは玲クンで色々考えるけど結論出ず、紗南は紗南で何も考えてない、この二人の組み合わせが悪い方向へいっちゃいましたね。上手くいっているときは、玲クンの考えすぎるところを紗南が中和しているんだけど、ひとたびずれはじめると玲クンと紗南の持っている性質が逆なだけ、相反してしまうという。今回はまあ、ぜんじろうがいたから良かったものの、玲クンがあれだけ情けないと行く先が不安になるなあ、もう。公園で麻子人形をかかえてふるえているのは、いくらなんでもダメ男すぎる(笑)
最後、五條武史登場。今までのこどちゃにいなかったタイプのキャラクターなので、これからの紗南との関係が非常に楽しみです。父的に包容力のあるタイプって、紗南のまわりにいままでいなかったんだよな。それがなんだかすごい事のように思えてきた。
というわけで、小エピソードが続きます。7点。まだまだ積み重ねで大きい流れを作るに至ってないので、ちとつらい。が、次への流れはちゃんとできているので、先になればなるほど盛り上がっていくことでしょう。
■HC「そりゃないぜBABY・10」(立野真琴)
一足先に本誌では完結した、この作品。10巻は、クライマックス前夜で、停滞していた流れが一気に進み始めたという感じです。にしても、主人公の面々は、殆ど全員パッシブ型のキャラで、外からかき回してもらわない限り何の進展も無いという、非常にイライラする連中です(笑)成美さんが入ってきたおかげで、ちゃんと話が流れ始めました。あとは、完結を待つのみ。8点。
■HC「瞳・元気・9」(藤崎真緒)
どうも、花とゆめは、この時期終了する大型連載が相次ぎます。「瞳・元気」もその一つ。あと1巻で完結のこの作品、9巻はとうとう大ボス*2登場の巻。保なんかと比べりゃ、あれだけ悪の限りを尽くしたかのように見えた美咲さんなんてかわいいもんです。あとは、ただただ10巻を待つだけですね。8点。
■HC「天使禁猟区・7」(由貴香織里)
本当にこれ、完結するんでしょーか(笑)?今や、増えすぎたキャラクターを把握することさえ、難しくなってます。はっきりいって、複雑になりすぎました。今までもそうだったけど、特に地獄編に入ってから加速しているし。構想拡大しすぎです。もうそろそろ収束へ転じないと、訳が分からないまま終わってしまうのでは。6点。
■RMC「赤ずきんチャチャ・8」
チャチャがギャグマンガになってるー。って、前からギャグマンガなんですけど。なんか、ネタが破滅的になっているとゆーか(笑)チャチャの妹のチュチュとか、ただただ読者の期待(それはしいねちゃんの妄想に全てが代理されている)を裏切るために出したとしか思えないしな。でもでも、ちゃんと面白くて笑えてしまうところが偉大。それにしても、最初に比べて全員若返っているとゆーか、幼くなってるなぁ。特にリーヤ。もはや3歳児の脳味噌を持った単なるチャチャのペットの犬っころになってるし(笑)チャチャも「わんわんリーヤらぶらぶ」って言ってるしねー。でも、くるまレンジャーのパンツをはいているのはどうかと思うよ、リーヤ。「なのだ」しゃべりはグーですが。
とにかく、ページ数が減っただけ密度が高いギャグが展開されています。もはや、これをアニメ化するのは不可能だろーなというほどブラックだし(笑)。もうちょい、コミックスが出るペースが早ければなぁ。今回は単純に面白かったので、大盤振舞いで9点あげちゃいます。
■評価
■こどものおもちゃ・41話 [★★★☆・]
■そりゃないぜBABY・10 [★★★★・]
■瞳・元気・9 [★★★★・]
■天使禁猟区・7 [★★★・・]
■赤ずきんチャチャ・8 [★★★★☆]
■「逮捕しちゃうぞ・16話」
今回は大丸さん初登場の回。原作2回分をわりと忠実に脚本にしてました。だから、話的には原作以上でも以下でも無し。絵的にはやっぱり評価出来るものではなし。なんといっても肝心のシーン(ラストの美幸と大丸のシーンとか)の美幸がかなり崩れていたりすのは勘弁。オレの美幸はもっとかぁいい(涙)(←大バカ)。それに、原作の方がもうちょいドライだったしなぁ。というわけで、原作並の話に原作以下の絵なので6点。
■「YAT安心!宇宙旅行・15話」
「宇宙で騒乱罪って何やねん?」
それはともかく、ロックを筆頭として寒いキャラが大集合の回です。突然ゴローちゃん脱走とか、死刑とか、なんか脈絡の無い展開してるし。笑い死処刑装置までくれば、全体がギャグなんだと分かりましたけど。
その割に、それなりに緊張感のある展開、それに反したキャラクターの振る舞い、オチと、全体的にちぐはぐな印象。もっとも、そういう事も含めて全体がギャグなのだと考えればいいのか?
社長とロックの男の生き様が熱い回だった。7点。
■評価
■逮捕しちゃうぞ・16話 [★★★・・]
■YAT安心!宇宙旅行・15話 [★★★☆・]
■花とゆめ4号
今回も、1st choiceは、日高万里「詩を聴かせて」。これ、マジで凄いです。今回はそれだけ。まだストーリーの先が見えないので。依里子嬢の強さが、話を力強いものにしてる。明るい気持ちになれます。救いを感じます。2nd choiceは、これまた定番の遠藤淑子「マダムとミスター」。これだけシリーズが続いているというのに、未だに読み切りの新鮮なパワーを感じるのにはもう脱帽。回を追うごとに、ピーターやグレースという人物像が深くなっていくのが趣深いです。3rd choiceは、高屋奈月「翼を持つ者」。なんか佳境っぽいです。今までよく分からなかったフィーアというキャラクターがちょっと分かってきた。次号以降に引き続き期待です。
次点は3作品。なんと、2作品が今回連載終了です。まず、山田南平「オトナになる方法」。長いシリーズがやっと完結。最終回に突然穂乃香が子供を産んでいてかなり驚かされました。若干尻切れ気味ですが、わりときれいにまとまった方でしょう。○年後というパターンなのに後日談じゃなかったしね。次、藤崎真緒「瞳・元気」。こっちは、なんか唐突に終わってしまったという感じ。色々伏線があったよーな気がするが、それを全部リセットするような終わり方だったので、そう感じるのだろう。まあ、伏線が解決されてないわけではないので、別に変ではないのだけど・・・。でも、過去に響と義王が逢っていた事とか、あんなにあっさり解決させちゃうなんてもったいないなあとも思う。もっとふくらませる事が出来たのに。ま、あまり引きずりすぎてもしょうがないので、この位で終わった方がいいのかもしれない。それにしても、前回、今回と、主力連載が一気に3作品も終わってしまって、これから花とゆめがどうなっていくのかが不安だなぁ。最後、立花晶「サディスティック19」。へいマンシリーズも2回目だけど、唐突にへいウーマンが復活していて、しかもそれがへい女王だとか、無理矢理まとめにかかってないかぁ。でも、端々のギャグはそれなりに面白いからいいんだけど。しかし、30ページはへいマンには荷が重すぎたよーだな。サディスティック19には、もっとシンプルでキレのあるギャグで勝負してほしいです。
◆要チェック作品 [Writer's Choice!]
■花とゆめ97年4号
◎ 日高万里「詩を聴かせて」
◎ 遠藤淑子「マダムとミスター」
◎ 高屋奈月「翼を持つ者」
○ 山田南平「オトナになる方法」
○ 藤崎真緒「瞳・元気」
○ 立花晶「サディスティック19」
■「機動戦艦ナデシコ・17話」
うりPがヒカルちゃんにフラれて、提督が自爆した話。ムネタケ提督がやってきて以来話全体が停滞していたので、やっとこれで本格的にストーリーも進み出すかな。しかし、ムネタケってばストーリーに対して何の貢献もしなかったような気がするんだけど、気のせい?
模型関係の話も期待したほどは面白くなかったなあ。7点。
■CD「THE VISION OF ESCAFLOWNE 〜lovers only」
おそらく、エスカフローネ最後のアルバム。ベストアルバムという割に、新録や新曲が多いのはこの手のものでは常套手段。目玉は坂本真綾の新曲「風が吹く日」、大谷育江っつーかメルルの曲「猫のキモチ」。それにしても、坂本真綾の新曲を追ってアルバムを買いまくったけど、毎回毎回1曲や2曲しか入ってないのには勘弁してほしい(笑)それに、シングルCDにしか入ってなかった「ともだち」が今回収録されちゃったし。何のためにシングルを買ったと思ってるんだ。まあ、ひとみちゃんのタロット占いは結局他のどこにも収録されなかったから、いいんだけど。
「約束はいらない」のTVバージョンは、冒頭に新録部分あり。もっとも、主旋律のアレンジとあまり上手く融合してないような気はするけど。新録部分自体は素晴らしい。「風が吹く日」は、CD3に収録されていたボーカル2曲(「青い瞳」「光の中へ」)ほどは良いとは思わなかったけど、かなりイイ出来ではある。あと、ウルトラ番外編って感じの曲だけど「猫のキモチ」は素晴らしい曲です。
さて、音楽部分。オレ的には、ベストと思える選曲では無いと考える。どちらかというと、良い曲というよりは代表的な曲に流されたという感じ。もっと小品でもいい曲がいっぱいあったのに・・・。というわけで、らんく帝国仕様のアナザーベストアルバムをデザインしてみました(願望入りまくってますが・・・)。
●「天空のエスカフローネ another best album 〜 memories」
1. 約束はいらない(piano solo heartful vocal mix.)
なぜリミックスかというと、オリジナル版はサントラ1に、TV版はドラマアルバムに既に入っているから。今回のアルバムの冒頭に入っていた新録部分のアレンジで、全部を歌って欲しかったし。
2. FLYING DRAGON
3. DANCE OF CURSE
4. ポケットを空にして
CD1から曲を持ってくるならば、僕はこの3曲だと思う。「ポケットを空にして」は、CD1の中で最も好きな曲。次、CD2。
5. FANELIA
6. CRADLE SONG
7. SHADOW OF DOUBT
8. CAT'S DELICATY
9. LOVE
CD2からはこの5曲。lovers onlyに何が不満あるかって、名曲SHADOW OF DOUBTが入ってなかったことですね。この曲はフォルケンのテーマであるからして、中盤のエスカフローネになくてはならないBGMだったわけで。エスカフローネを語る上でこの曲ははずせません。あと、カヒミカリィっぽいCAT'S DELICATYもメルルを象徴する曲なので入れるべきですね。ネオアコっぽいLOVEは、エスカフローネの英語男ボーカル曲の中で一番のデキだと思います。次、CD3から。
10. 青い瞳
11. FATAL
12. 光の中へ
13. AGAIN
CD3からは、ひとみちゃんのボーカル曲2曲と、エスカフローネの真のエンディングテーマ「AGAIN」。僕は最終話の最後の部分、このAGAINをBGMにして作り直したかったです。そのくらい、僕はあの終わり方に合っている曲だと思う。少なくとも、あのバージョンよりは。以降、ベストではないけど補欠曲。
14. DEJA BLUE
15. THE VISION OF ESCAFLOWNE
16. SHORT NOTICE
17. 猫のキモチ
18. 風が吹く日
各CDから1曲。ドラマアルバムを買う意味が激減しちゃうので入れたくはなかったけど、フルバージョンが聴きたいから「猫のキモチ」も入れておきましょう。ヒトミちゃんの新曲も必要ですね。最後に、この曲。
19. MYSTIC EYES(tv edit)
TV版は他のどのアルバムにも入ってなかったから。
もっとも、この構成でベストアルバムが出てしまったら、それはそれで問題です。なぜなら、このCDを聴きさえすれば、エスカフローネの他のアルバムを買わなくて良くなっちゃうからねー。
というわけで、今回のベストアルバムは8点。他のCDを全部持っている人は買う価値は無いです、と言いたいところですが、「風が吹く日」と「猫のキモチ」が入っている以上は買わないわけにはいかないでしょう。なんて商売が上手いんだ・・・。ひとみちゃんファン以外なら−1点。メルルファン以外なら−1点ってとこかな。
■評価
■機動戦艦ナデシコ・17話 [★★★☆・]
■THE VISION OF ESCAFLOWNE 〜lovers only [★★★★・]
■CD「夢さめ戦隊サナリィのラジオ・イイナ vol.1」
突然CD屋で見つけたそのCDは、いかにもな怪しさを伴っていたので、思わず手にとってみた。それがこの「夢さめ戦隊サナリィのラジオ・イイナ vol.1」だった。サナリィ自体は、桑島法子がやっている声優グループだという事で知っていたので、あとは内容さえ良ければ(桑島法子は割と好きだし)買ってもイイかなという感じだった。で、裏を見てみると、内容の説明は一切無いし、「象徴交換」とか「千のプラトー」とか、妖しげな言葉(笑)が並んでいたので、思わずどんな内容なのか興味を持ってしまった。んで、1週間悩んだ末に購入(←どうでもいい事で悩むなってーのに・・・)。
内容は、ちょっと頭が痛くなる感じのラジオドラマ「夢さめ戦隊サナリィ」と、イマジニアから出る予定の育てゲー「イイナ」の朗読ストーリーの二本立て。おまけに、サナリィが歌う「イイナ」の歌「千のプラトー〜愛について語るとき僕たちの語ること〜」がくっついてくるという構成。
にしても、ライナーにも何一つCDについての内容に関する説明が無いってのも凄い。スタッフの裏話と、イイナに関する4ページの漫画、PSで出る「イイナ」についての制作者のコメント。それだけ。朗読なら文章の一部分でも掲載してあってもいいと思うし、そもそも朗読部分で誰が読んでいるか位はスタッフクレジットの部分に書いてもいいんじゃないか。にしても、プロデューサーの所に「EIJI OHTSUKA」とか書いてあるのは、あの大塚英志なのだろーか。シナリオを書いているのが白倉由美であるからして、その可能性は高いような気もするが・・・。
で、一回通して聴いてみた時にはなんとも思わなかったのだけど、何度か聴きこむうちに、イイナの朗読ストーリーにどうしようもなくハマってしまっている自分がいた。シナリオはかなりイイと思うし、朗読もなかなかいい感じである(桑島法子がやっている部分しか分からなかったけど・・・もしかして一人でやってる?)。主題歌の歌も、凄く良いというわけではないが、世界観の中にぴたっとはまっている。これだけ「イイナ」の部分が良いと、はっきりいって「夢さめ戦隊サナリィ」のドラマはかなりジャマに思えてくるほどだ。もっとも、それはそれで何度も聴いていると、しょーもなさがまた味に思えてくるのだけど。とにかく、偶然買ってみたCDとしては大当たりと言えるだろう。これなら春にPSで出るゲーム「イイナ」も買ってもいいなと思わせる出来だ。
というわけで、「ナデシコ」を見ていて桑島法子が他にどんな仕事をしているか興味のある人にも、PSで出る「イイナ」ってゲームに興味を持っている人にも、お金がありあまっていてその手のCDを買いまくっている人にも勧められる良作(いまいち勧められる人が限られているような気もするが・・・)。私は9点をつけます。・・・が、人によってかなり好き嫌いが別れる作品だとも思う・・・。
■評価
■夢さめ戦隊サナリィのラジオ・イイナ vol.1 [★★★★☆]
■LaLa3月号
今回の1st choiceは、これを選ばないわけにはいかないという、岡野史佳「緑のゆびさき」です。冒頭からして圧倒的なセンスを感じさせます。手紙(それが誰から誰への手紙かは追々明かされますが)、薔薇星雲、そしてオープニングビジュアルである「花畑の向こう側に浮かぶ地球」。これだけで、与えられるイメージは鮮烈です。そして、少しずつ色合いを変えてゆく少女。想い。久々に、岡野史佳らしさを強烈に感じる漫画でした。言葉と絵を積み重ねていくことで、不思議なリズムが生まれて、そこから、明晰すぎるほど明晰な世界観が形成されます。そして、その世界観は、とても切実なものとして心に迫ってきます。この鮮烈な感覚を味わいたいがために、僕は、岡野史佳の漫画を読んでいるのです。それに付随する色々なものは、実はその感情に比べたら、たわいもないものです。・・・そして、印象的なラストシーン。空見(このストーリーの主人公)の持つ不思議な瞳とlovin'youが、心に心地よい余韻をもたらします。
最近の岡野史佳の短編の中では、最も昔っぽさを感じさせる作品です。岡野史佳の昔の短編(「フルーツ果汁」の最後の頃までのもの)にある、凄まじいまでの切れ味は無いものの、それにもっとも近い(たとえば「君は空のしるべ」などに)作品である事は確か。あの頃に比べて、技法的にはおそらく格段に向上していると思います。だけども、その分テーマの明晰さというものが若干衰えているような気もします。でも、ちゃんとこういう作品もまだ描けることが証明されて、かなり安堵しています。だって、こんな凄い、ある意味宇宙的とも言える作品を描けるのは、岡野先生をおいて他になかなかいないから。とにかく、年に何作も生まれ得ない作品であると断言できましょう。そういった作品を今読める喜びを、かみしめています。
・・・っと、長くなりすぎた。2nd choiceは、津田雅美「彼氏彼女の事情」。ちゃんと1話に印象的なシーンを入れる事ができるすごさ。それは、なにげなく感じてしまうかもしれないけど、やっぱり凄い事です。テーマ的に若干陳腐になってしまったような気もしないでもないけど・・・。二人の対立も最近あんまりないしね。雪野の暴走ぶりも楽しかったので、そういう所は無くさないで欲しいな。絶対なくならないと思うケド。3rd choiceは、柳原望「お伽話がきこえる」。無事、完結です。やっぱり、最後はお伽話のようには終わりませんでした。なぜって、お伽話がお伽話のように完結するためにね。描かれなかった事は膨大だけれども、その描かれなかった事も全てお伽話の中に完結させてしまいました。本当なら、不満足感があってもおかしくないのに、なんだか切なさのなかに全て溶け込んでしまいました。・・・この話がすごかったところは、叶う願いというものをきちんと描いて、その上で現実を描かなかった事だと思う。エピローグの部分を読めば、一清のその後が「めでたしめでたし」で終わる話で無かったことだけは分かる。だけども、同じく、その部分を読めば、彼らの願いは叶ったのだということも分かるのだ。その、描くことと描かない事をどう選択していくか、そして描く事を通してどう描かないことを感じさせるかという点で、柳原望はすごい事を成し遂げたのだ。この長かったシリーズが、こんなにも素晴らしい完結を迎えたことを祝福したい。
次点はいつもと一緒で3作品。まず、ささだあすか「恋について語ってみようか」。この作品も完結。里香が恋をいちいちどーなのかに思いめぐらす過程は、いかにもありがちに見えて、実はこれほど画期的な試みも無かったのではないかと思う。だってそれは、いわゆる「想像する」ではなくて、本当に論理的に「考える」という行為だったから。だから、とても新鮮で、楽しかった。ラストシーンも印象的で、これは心に残る作品になりえたと思う。次、やまざき貴子「っポイ!」。万里の両親の話。平と万里の違いは、平と万里の両親の違いに帰着するね。にしても、チサトさんもマリエさんも色っぽすぎ。ここんところのやまざき貴子にしては、珍しい話作りだったと思う。ま、それはいいから、真と雛姫を出してください。最後に、清水玲子「輝夜姫」。相変わらず、話に引きつける力がある。面白い。次が気になる。とにかく、ストーリー全体を作り上げる力は随一です。あー、一体どうなるんでしょ、次回。
■「こどものおもちゃ・42話」
一連の流れでいくのかと思いきや、唐突に番外編色が強い回。なんで今エッセイの話やるかなぁ。もっとも、その話を積極的にメインストーリーに回収していて、しかもちゃんと成功しているので、これは脚本の勝利。その上、今回は演出がキレてました。小ネタの使い方(ばびっとの「見守っているんだよ」とか)といい、場面転換のリズム(ノリのいいシーンの後に、雨のシーンをもってきたり)といい、久々に見ていてうっとおしくないというか、安心していられるというか。
それにしても、今回ほど紗南ちゃんが崩れまくった回もないもんです(笑)まともな顔をしているシーンの方が遙かに少ない。だけど、羽山とぶるっちゃで交信する所とか、寝顔とか、奮起するところとかがまたかわいく描けているので、そのギャップがまた良い方向に作用してます。紗南って可愛く描かれる時が少ないので、今回のようなのは非常に嬉しいですね。
羽山も「じれったい」と言っているけど、ちゃんとやる事はやっています。男はそうでなくっちゃ。肝心な事が言えないのは、まあ仕方ないっすよ。
最後に五條といっしょに寝ているのには大ショック。なんだおまえらーと思ったところでED。上手い、上手すぎる。これでなくっちゃ、こどちゃじゃないよね。というわけで、久々に非常に楽しませてもらった今回、思い切って9点。ノリがいいだけの平坦な演出が続いていただけに、今回の演出は評価に値します。これからもこの調子でいけばいいんだけど・・・。
ところで、ダイショウ(?)の焼き肉のたれのCMが激しくイヤなんですが。テレビ東京だと、こどちゃの時間に最近必ず入っていて、困っちゃうー。変な男が妙なポーズとってるし、オバさん走って嬉しそうに「おにく」って言ってるし。笑えない。意味不明。誰かなんとかして。
■SEGASATURN「DAYTONA USA circuit edition」
なんというか、セガのレースゲームから殆どそのまま残しながら「ホンモノ」を感じさせていた最後の隠し味を引いたもの、という印象が強い。やっていて面白いんだけど、或る程度やりこんで、だいたいのコースで完走出来るようになった瞬間、唐突に「こんなものやっていたらセガラリーが下手になるじゃないか」と思ってしまった。そう思うと、いても立ってもいられなくなって、セガラリーで遊んでしまった。そして、セガラリーにはやっぱり「ホンモノの香り」がある。比較するに、やっぱり新デイトナは、表面的には非常に完成度の高いゲームではあるけども、致命的な部分を欠いてしまったなと感じるのである。それは、もしかしたら「センス」とも言い換えられるかもしれない。ちなみに、この感触はPSの「初代リッジ」をやった後に、「レボリューション」及び「レイジレーサー」をやった時の感覚にも近い。リッジレーサーも、初代には味があったのに、後の2作品には肝心要の部分が欠けている感じがする。上手く言葉には出来ないけども。
もっとも、スペック的には申し分ないので、点数を付けるとしたら7点というところかな。肝心かなめの部分が無ければ、どんなに出来が良いとしても、僕は7点以上は付けられないです。
◆要チェック作品 [Writer's Choice!]
■LaLa97年3月号
◎ 岡野史佳「緑のゆびさき」
◎ 津田雅美「彼氏彼女の事情」
◎ 柳原望「お伽話がきこえる」
○ ささだあすか「恋について語ってみようか」
○ やまざき貴子「っポイ!」
○ 清水玲子「輝夜姫」
■評価
■こどものおもちゃ・42話 [★★★★☆]
■DaytonaUSA circuit edition [★★★☆・]
■久々の大更新
さて、一ヶ月以上も間があいてしまった「らんく帝国」。更新出来ずどうもすみませんでした。とりあえず空いてしまった分のものは全て書きますのでご安心ください(って何を?)。それにしても、最後に更新した頃は1000を越えるか越えないかだった訪問者の数も既に2500を越え、全く更新しないページを毎日見に来てくれた方々にはホントに頭が下がります。忙しさの峠は越したので、全部一気にというわけにはいきませんが、書けた所から掲載していきたいと思います。構造上、ページ構成自体は最初に全部上がってしまいますが、中身はしばらく安定しないので、注意してくださいね。
■メールアドレス変更
今まで、このページが置いてあるサーバーとメールアドレスは分けていたのですが、私がBIGLOBEをやめるので、メールアドレスも統合されます。「fairy@mxb.meshnet.or.jp」から「tateno@tom.sfc.keio.ac.jp」に変わりますので、もしメールを私宛に出す場合は新アドレスの方にお願いします。
■「逮捕しちゃうぞ・17話」
というわけで、「逮捕しちゃうぞ」です。ブランクの間にCDが2枚ほど出ていますが、さくっと買ってないので飛ばして17話。瀬名さん登場の回でしたが、あまりの原作への忠実度に驚き。今まで、原作+αという感じで、しかも原作と+αの部分の比率がだいたい1:1という感じだったのですが、今回はほぼ原作通りのストーリー展開、その上、構図までが同じ所が多いという、嬉しいというか手抜きというかそんな感じです。
んで、気になるのは瀬名さんの声優なんですが、なんと魔法使いTai!の沙絵をやっていた小西寛子でした。見ている間は、マリ姉っぽいんだけど違うなー、とずうっと思っていたのだけど、クレジットを見て驚いた。Tai!の時より数段いいです。これからは半レギュラーだろうから、なんだか嬉しい。
それにしても、15話に続いて絵が綺麗になってます。14話ほどじゃないけど。とにかく今まで、絵がへろへろだった点がこの作品の最大の難点だったので、このレベルまで上がってもらえれば十分という感じです。・・・が、次回予告ではまたもや今までの絵に戻っていたので(しかも予告だというのにバリバリに崩れていたし(涙))、なかなかこのレベルで安定するって事はなさそう。あぁ、折角予算が増えてきたのかなーと思ったのに。地道にCDとかの商品も買っていかないと、アニメ本体までは予算が回らないのだろうか。
絵の質の高さと、瀬名のCV小西寛子の頑張りを評価して8点。
■「YAT安心!宇宙旅行・16話」
船長が体を乗っ取られてドタバタする話。なんというか、まあ面白いんだけど、これといって言うことの無い回。強いて言うなら、あまりの桂さんのボケぶりがちょっとくどいという感じ。あれだけ次から次へとボケまくられると、いくらなんでもちょっとねー、という。もっとも、へきへきヴォイスでそれをやられると、それなりに良くって、それがまたちょっと困るのだけど・・・。
普通ってことで7点。
■そういえば評価基準の話
・・・というわけで、そういえば書いていくうちに評価基準がだいぶ固まってきたので、ここらへんで一回それを書いておきます。まだ、感触の段階なので、もうちょっと安定してきたらreadmeの方にも書きます。
1点 最低
2点 全然ダメ
3点 ダメ
4点 かなり厳しい
5点 ちょっと厳しい
6点 まあまあ
7点 普通
8点 良い
9点 優秀
10点 最高!殿堂入り!
もっとも、3点以下のものはそもそもレビューしないし、TVアニメでも3点以下を付けるような作品は見てないし、見ていてもたぶん即刻やめちゃうと思いますんで、基本的には4点以上がレビュー対象になっているという感じです。
■評価
■逮捕しちゃうぞ・17話 [★★★★・]
■YAT安心!宇宙旅行・16話 [★★★☆・]
■機動戦艦ナデシコ・18話
ホシノルリがまるまる1話、ナデシコを独占してしまった。ユリカも成し遂げえなかったこの快挙!素晴らしい。お姫様というのは、ちょっと違うな、という人もいるだろうが、やはりプリンセスであるという事は重要なのである、うん(←バカ)。今回も、様々なルリらしい表情を見せてくれて、ぼかーもう幸せでした。動画枚数だけは少ないルリが、ばりばり動きまくってたし。もっとも、そのせいかどうかは分からないけど、数カット絵が崩れていたのが残念。折角、記録が続いていたのに・・・
・・・それはともかくとして、今回はちょっと真面目に話をみてみよう。
この話で、ルリを中心とする一つの流れが、とりあえずの完結を見た。5話における「死」と「社会性」に関する話、12話における「生きていく事」と「成長」に関する話、そして今回の18話における、人の「ルーツ」と「アイデンティティ」の話。そして、これらのストーリーのバックには「記憶」と「アイデンティティ」というテーマが一貫して流れていた。つまり、ホシノルリサーガ三部作とは、「人間」を、ホシノルリという特異なキャラクターを通じて、考える話だったと言えるだろう。
人は、ルーツを必要とする。なぜならば、それはアイデンティティを形成する最初の核になるからだ。真珠が核を必要とするように、人間が人間らしく生きるためには、自分が自分であるためには、ルーツを必要とする。それは、そんなに大層な事じゃないのだ。幼児期の記憶は無意識の領域の記憶だからだ。だけども、自分は何者なのかを問うならば、必ずそれは現れてくるものだ。
そして、ホシノルリは、自らの記憶の中に「音」があった。水の音。それが、彼女の中で何を意味するか、彼女自身はまだ理解していなかった。彼女は、自分が何者なのかを、「オモイカネ」に問う。しかし、4歳以前のデーターはオモイカネは当然として、ルリ自身の中にも無い。だから、自分が何者であるかに、いつも不安を感じている。それでいて、知識だけはあるから、リアルな人間が自分の中にある理想的な人間像といつもずれている事に対して、「バカ」と言うのである(そして、「バカ」である事がどんなに普通で、それでいて偉大な事であるか、彼女は次第に知ってきた・・・と思う)。
そんなある日、突然自分がプリンセスである事を知らされる。ナデシコのクルーである自分、そして、プリンセスである自分。ルリはピースランドに赴き、その場所は、自分を形成するものではない事を理解する。外面的な状況は、主体を形成するものではない。ワタシがワタシである事は、ワタシがどのような状況におかれているかには関係しない。それは、ワタシがどこから来たのかに依存する。(もっとも、ワタシの外面的な振舞いは、人間が環境との相互作用で生きている以上、状況に依存するし、それによってワタシの持つ「性質」は移り変わっていくのは当然である。ここで言いたいのは、それは自我の中心になる自分が自分である意識とは関係しないであろう、ということだけだ。)
そしてホシノルリは、ルーツを求めて、生まれ育った土地へと向かう。
生まれ育った土地で見たのは、廃墟だった。そして、自分が試験管の中で遺伝子操作を受けて生まれた事、自分の記憶の中にある両親が全てまがいものであった事を知る。それは、ホシノルリとは何者であるか、という問いに答えるものではない。ここでは、ホシノルリは、固有名を持たない存在であると言い換えることもできる。彼女は、一般的で真実である知識(アルキメデス、円周率)は持っていても、どんなにそれ自体がありきたりであったとしても彼女自身に固有である記憶(それは、両親とその言葉に象徴される)を持っていない。そういう意味で、この時点で彼女はルーツを全て失ってしまったのだ。彼女は、自分を誕生させた男を叩き、「そんなことまで頼んでいない!」と言う。そして、落胆する。が、彼女はその場所で音を聴く。ダクトを通って聞こえてきた水の音を。
外に出てみると、小川に鮭が泳いでいた。彼女は、その音を聴いて育ってきた。その音が、彼女を育ててきた。だから、その記憶は、彼女のものだった。彼女はルーツを獲得する。そして、自分というものの拠り所を何に求めたらいいのかという問いの答えを獲得する。自分のルーツは「水の音」なのだ、と。「水の音」は「私の音」なのだと。その事で、彼女の不安は解消するのだ。自分の依って立つ場所を見つけたから。
人間は、どんなに自然を廃した所に自らを置いたとしても、そのルーツには自然を持ってくるしかない。自分を肯定する理由は、結局自分が生まれたという事実にしかあり得ないからだ(どんなに生まれる過程に問題があったとしても、人として生まれた以上は人として生きる権利を持つという考え方を、僕は正しいと思う)。しかし、自分が自然の存在ではないとしたら、そのルーツを何に依ればよいのだろうか。ホシノルリは、幸運にも、「水の音」・・・「水」を記憶の核に持つことができた。だが、私たちにはそのルーツはあるだろうか?自らのアイデンティティを形成しうるだけの幼児体験がありうるだろうか。あったとして、それは、どういったものなのだろうか。
つまり、この問題はすぐれて現代的な問題なのである。自らのルーツとアイデンティティを持たなければ、自我と社会との関係性を確立することは難しい(自分が無いということは、生存機械としての自分を全肯定する事だ。それは、自らの利害を自分の全てだと考える事である)。そして、その上にある規範や常識が無ければ、そもそも規範から自由である状態や、常識を疑う態度さえも生まれ得ないからである。そういう意味で、全3回のホシノルリをめぐるストーリーは、我々の現実の問題に根ざした、切実な問題提起であったと思う。
このテーマは今後、テンカワ・アキトの幼少期にまつわるストーリーに着地していくだろう(たぶん)。その時、テンカワ・アキトとミスマル・ユリカというキャラクターにとってのルーツとアイデンティティはどこから来るのか、そのテーマが最終的にどういった点に帰着してゆくのかが非常に楽しみである。こういったテーマを一つ一つ確実に描いていくことで、ナデシコはもっと素敵な作品になれると思う。
といったところで採点なのだが、総合的に見ると、絵のクオリティーも高く話も練られていたので9点、ただ音の使い方がちょっとガクっとくる所があったので−1点、ルリの話だったので俺的に+2点、合計10点ということで。純粋なルリの話だったので、ホシノ・ルリファン以外には(評価基準点より)更に−2点くらいが妥当か?
■評価
■機動戦艦ナデシコ・18話 [★★★★★]
■こどものおもちゃ・43話
冒頭。五條よ、紗南ちゃんを着せ替えたのかお前わ!みたいな。いくら小学生だって、一緒に寝るのはマズいと思うけどな。にしても、どんなに逆境だとしても、紗南ちゃんはホントにくじけませんね。考え無しだと思うけど、紗南の考えないで前に突き進む力ってのは、ある部分、うらやましくもあります。
しかし、今回の話はどちらかというと紗南の話よりも五味クンの話の前ふり的な意味合いの方が強いです。次回が五味くんの話なので、おそらく今回と次回でその話という感じなのだろうな。とりあえず、恋人宣言しちゃった紗南と、頼りにならなそうな五條のゆくさきを見守っていきたいと思います。やっぱり、光と影をあわせもってこそのこどちゃだと思うので、このシリーズがバランスを崩さないで完結できるといいですね。
というわけで、最近は演出も脚本も安定してきているこどちゃ。延長決定も時間の問題でしょう。8点。
おまけ。今月のりぼんのCM、紗南ちゃんの髪の先がロールしているのが、末期の魔女っ娘モノを思い起こさせてナイス!(←バカ)
■評価
■こどものおもちゃ・43話 [★★★★・]